日韓のジェンダーギャップ指数の低さを考える。『82年生まれ、キム・ジヨン』の朗読から出発するシンポジウムとは?

日本と韓国のジェンダーギャップ指数の低さと向き合い、考察を深めるためのシンポジウムが、11月17日に学習院女子大学で開催される。本企画は、チョ・ナムジュのベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(2016)のリーディングをベースとしたものだ。

「82年生まれ、キム・ジヨン」を日韓の女優が読む! チラシ

 世界経済フォーラムが発表した男女格差を測るジェンダーギャップ指数によると、149ヶ国中、日本は149位、韓国は118位。この事実と向き合い、考察を深めるためのシンポジウム「『82年生まれ、キム・ジヨン』を日韓の女優が読む!」が、11月17日に学習院女子大学で開催される。

 本企画は、チョ・ナムジュによるベストセラー小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(2016)のリーディングをベースとしたシンポジウム。同著は、33歳の主婦の半生を通じ、韓国の女性なら誰もが経験するような男女の不平等や苦悩を描いたもので、韓国国内で100万部を突破し、社会現象にもなった。日本においても、2018年に斎藤真理子によって訳されたものが筑摩書房より刊行され、注目を集めた。

 本企画では、日韓の女優ふたりが日本版の一部分を朗読。それを起点に会場全体でジェンダーについて考察していく。リーディングの演出は、セクシャルマイノリティや社会問題などを綿密にリサーチし、演劇としてアプローチする劇作家であり演出家の詩森ろば。上演後は、詩森と韓国の演出家、リュ・ジュヨンをゲストに招いたトークセッションも予定されている。

熊坂理恵子
ファン・ジェヒ

編集部

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