この秋、台北にある中華民国総統府に無料で一泊できる機会がやってきた。
「Spend a Night at Taiwan’s Presidential Office Building(台湾の総統府で一夜を過ごす)」というこのイベントは、総統府の完成100周年を記念し、台湾の観光産業を盛り上げるもの。第1期の申し込みの受付は、8月31日まで行われている。
申し込みの規定によると、20歳以上で台湾のパスポートを所持しない人が応募できる。応募には、「なぜ台湾に行きたいのか」などの質問に答え、「台湾をPRする」60秒から90秒の英語の自己紹介動画を提出する必要がある。また宿泊後、台湾に対する印象や、総統府とその周辺地域を訪問した経験に関する記事と動画を自分のSNSで公開することも、応募条件となっている。
第1期の応募期間は8月31日までで、選考結果は9月20日に発表。選考を通過した10組の当選者は、2019年10月〜2020年1月のあいだに総統府に無料で一泊できる。また、第2期も実施予定となっており、申し込み日程は後日発表される。
中華民国総統府は、日本統治時代の1919年に落成したもの。最初は台湾総督府として利用され、49年以降、中華民国の総統府として利用されるようになった。98年に国定古蹟として登録。現在、平日の午前中にガイド付きの内部見学ができ、月1回は自由見学もできる。歴史的な建物での宿泊は、貴重な体験となるだろう。