展示の再開に向けた協議を。「表現の不自由展・その後」実行委員会が申し入れ

「表現の不自由展・その後」実行委員会が13日付であいちトリエンナーレ推進室に展示再開の申し入れを提出したことを発表した。

 

「表現の不自由展・その後」より、岡本光博《落米のおそれあり》(2017)

 8月3日で展示が中止されたあいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」をめぐって、同点実行委員会は展示再開のための協議の申し入れを13日付で提出したと発表した。

 「表現の不自由展・その後」実行委員会は、あいちトリエンナーレ実行委員会へ公開質問状を送付し、10日付で回答を受理した。しかしながらこの回答には展示再開に関する言及がなかったことについて、「私たちのいちばんの願いである『表現の不自由展・その後』の展示の再開について、何の見通しも示していただけなかったことに失望しています」とコメント。

 そのうえで、次の2点を要望として挙げており、あくまで展示再開を前提とする申し入れとなっている。「1. 津田芸術監督からは、会期終了10月14日まで会場を撤去せず、そのままにしておくという知事の意向を通知されています。あいちトリエンナーレ実行委員会としても、展示再開の前提として、展示会場をそのまま会期末まで保全することを確約してください」「2. 展示再開に向けて、私たち「表現の不自由展・その後」実行委員会と協議の場を早急に設けてください」。

 なお、同展実行委員会のウェブサイトによると、展示室への通路は閉ざされたままであるものの、作品はそのままの状態で維持されている。

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