あいちトリエンナーレ実行委員会、「表現の不自由展・その後」の公開質問状に回答

あいちトリエンナーレ実行委員会が10日、大村秀章会長名義で「表現の不自由展・その後」実行委員会の公開質問状に対して回答したことを、「表現の不自由展・その後」実行委員会が明らかにした。

 

愛知県庁舎 出典:ウィキメディア・コモンズ

 「表現の不自由展・その後」実行委員会が、あいちトリエンナーレ実行委員会宛に公開質問状を送付した件に関し、「表現の不自由展・その後」実行委員会は10日付で回答があったことを明らかにした。

 今回の公開質問状では「『表現の不自由展その後』を中止するとの判断をした理由は、具体的には何だったのですか。テロ予告や脅迫ともとれる FAX が届いたとされていますが、 私たちは見せてもらっていません。原本を私たちにも開示し、その写しを取らせてください」や「中止の決定に際して、私たちは事前協議を求められていません。誰が、どのように判断して中止の決定に至ったのか、その経緯はどのようなものだったのですか」など、7つの質問を送付。

 回答では、展示中止が緊急避難的措置として、「あいちトリエンナーレ実行委員会規約」第16条で規定された「会長は、運営会議の議決事項について、緊急を要するときは、これを専決処分することができる」の専決処分によって決定されたことが明らかにされたほか、抗議電話への具体的な対策、また職員に対するケアについても言及。

 7日には脅迫FAXを送った男が威力業務妨害の疑いで逮捕されているが、「この他にもテロ行為や脅迫など、犯行を予告するようなメー ル等が複数送られている」ことが述べられおり、「あいちトリエンナーレ」実行委員会は「すべてについて警察と情報共有して対応しています」としている。

 「表現の不自由展その後」中止に関する公開質問状に対する回答はこちらから全文閲覧可能。

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