8月6日、あいちトリエンナーレ2019の参加作家72組が、河村たかし名古屋市長による「検閲」と、安全上の理由から展示が中止された「表現の不自由展・その後」に対して抗議するステートメントを出した。このステートメントはSNSで拡散され、支援の声も高まっている。
同日夜には、新たに安世鴻(あん・せほん)、イェツェ・バーテラーン、キム・ソギョン、キム・ウンソン、カタリーナ・ズィディエーラー、パンクロック・スゥラップ、藤江民(ふじえ・たみ)、ホー・ツーニェン、マネキンフラッシュモブ、ユザーン、レニエール・レイバ・ノボの11組が賛同を表明。キム・ソギョンとキム・ウンソンは、《平和の少女像》(2011)でもある。これで8月6日時点での賛同者は83組となった。
このような連帯が見えるいっぽう、あいちトリエンナーレ2019では「検閲」と展示中止に抗議するかたちで、韓国から参加していた作家のイム・ミヌクとパク・チャンキョンがそれぞれ自身の作品展示取りやめを発表。「表現の不自由展・その後」実行委員会が公開質問状を提出するなど、混迷が続いている。