バンクシーがラッパー・ストームジーの衣装を制作。イギリスの刺殺事件増加を受けて

世界各地にグラフィティやステンシル画を残す覆面アーティスト・バンクシーがInstagramに画像と動画を投稿。グラストンベリー・フェスティバルに出演したラッパー・ストームジーの衣装を制作したことを明らかにした。

 

YouTubeにアップされた「Stormzy backstage at Glastonbury 2019」より(https://youtu.be/GTj6ZVdgCec)

 オークションで自らの作品を細断した事件や、今年、都庁にて「バンクシー作品らしきネズミの絵」が公開されたことなどによって、日本での知名度が急上昇した覆面アーティスト・バンクシー

 そのバンクシーがInstagramに画像と動画を投稿。イングランドの大規模野外フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」に出演したラッパー・ストームジーの衣装を制作したことを明らかにした。

 ストームジーは1993年イギリス生まれのラッパー。今年のグラストンベリー・フェスティバルでは、イギリスの「黒人」アーティストとして初めてヘッドライナーを務めたことで話題となった。また、近年ロンドンではナイフによる事件が増加、とくに10代の殺傷事件が多発していることを受け、それらを問題視する発言もメディアで展開していた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

. I made a customised stab-proof vest and thought - who could possibly wear this? Stormzy at Glastonbury.

Banksyさん(@banksy)がシェアした投稿 -

 バンクシーは6月、Instagramに「防刃ベストをつくってみた。誰がこれを着るのにぴったりだろうか?」と投稿。グラストンベリー・フェスティバルでのストームジーの写真を投稿していた。そして昨日、「仕立て屋の仕事がこんなに楽しいとは思わなかった。この防刃ベストは.45ACP弾も防ぐことができるが、洗濯機では洗えない」とコメントし、バックステージの動画を公開した。

 衣装を通して、刺殺事件増加に警鐘を鳴らすストームジーの発言に同調したバンクシー。これまでに引き続き、ここ数ヶ月も移民問題、環境問題Brexitなど、現代社会に蔓延る問題を見つめるスタンスを取り続けている。

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