子供から大人まで、冒険はきっと待っている。山本卓卓、ひらのりょうがKAATで人気児童小説『二分間の冒険』を舞台化

岡田淳による、子供たちに人気のファンタジー小説『二分間の冒険』を、劇団「範宙遊泳」主宰の山本卓卓、短編アニメーション作家のひらのりょうがタッグを組んで舞台化。今回、同作がKAAT 神奈川芸術劇場の「KAAT キッズプログラム」として8月17日〜25日(19日休演)に上演される。

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 岡田淳によるファンタジー小説『二分間の冒険』を、劇作家・演出家の山本卓卓と短編アニメーション作家・ひらのりょうが舞台化。8月にKAAT 神奈川芸術劇場で上演される。

 『二分間の冒険』は、30年にわたって子供たちに読みつがれてきた人気の小説。主人公・悟は学校で黒猫の「ダレカ」と出会い、不思議な世界に迷い込んでしまう。学校に戻るため、恐ろしい竜を倒して「いちばんたしかなもの」の姿になったダレカを見つけ出す、というストーリーだ。

 同作の台本・演出を手がけるのは、劇団「範宙遊泳」、ソロプロジェクト「ドキュントメント」を主宰する山本卓卓(やまもと・すぐる)。山本は『うまれてないからまだしねない』で第59回岸田國士戯曲賞最終候補ノミネート。舞台上に文字や写真を投影する独自の演出と、問いのある脚本で注目を集めてきた。本作では、迷うことや失敗することが否定されているかのような現代に「冒険」を甦らせることを目論む。

 黒猫のダレカ イラストレーション=ひらのりょう

 映像を大きく演出に取り入れた本作。黒猫のダレカなど魅力あるアニメーションのイラストは、これまでポップな作風でイラスト、マンガ、紙芝居、VJなど多岐にわたって活動してきたひらのりょうが担当。また、音楽は打楽器奏者の加藤訓子が手がける。

 子供から大人まで、忘れかけていた「冒険」に繰り出すことができる本作。現在群衆役のエキストラを募集中のほか、新たな試みとして終演後に舞台の裏側を見ることのできる「バックステージツアーデー」も開催される。

編集部

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