2019.5.17

北京・紫禁城で初の西洋アーティスト個展。アニッシュ・カプーアが中国で大規模個展を開催

アニッシュ・カプーアによる中国初の大規模個展が、今秋、北京・紫禁城午門の外側にある太廟(タイビョウ)美術館と、プリツカー賞の受賞建築家・磯崎新が設計した中央美術学院美術館の2ヶ所で同時に開催される。紫禁城で外国人アーティストの展覧会が行われるのは、初めてだという。

アニッシュ・カプーア(Instagram@anish.kapoorより)
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 アメリカ・シカゴに設置される《クラウド・ゲート》(2006)や、昨年別府で行われていた「アニッシュ・カプーア in BEPPU」などで世界的に知られているイギリスのアーティスト、アニッシュ・カプーア。今秋、そのカプーアが中国・北京の紫禁城外で、初めての外国人アーティストとして展覧会を開催する。

 カプーアによる中国初の大規模個展である本展は、今年3月に上海にスペースをオープンしたリッソン・ギャラリーと、北京の中鴻創藝文化發展有限公司(ジョンホン・アーツ・アンド・カルチュラル・ディベロップメント)が共同で企画したもの。天安門の内側、紫禁城午門の外側にある太廟(タイビョウ)美術館と、プリツカー賞の受賞建築家・磯崎新が設計した中央美術学院美術館の2ヶ所で同時に開催される。

太廟(タイビョウ) 出典=ウィキメディア・コモンズ

 明朝初期の1420年に建造された紫禁城は、世界で最大の古代の宮殿建築であり、年間1000万人を超える観光客が訪れる。紫禁城の城壁の外側に建てられた寺院・太廟は、皇室の祖先の位牌をまつる建物であり、中国皇帝が祖先祭祀を行う場所だ。

 いっぽう1918年に設立した中央美術学院は、中国でもっとも権威がある美術大学のひとつ。方力鈞(ファン・リジュン)や徐氷(シュー・ビン)、劉小東(リウ・シャオドン)など現在中国のアートシーンを牽引するアーティストも同学院を卒業。2008年には、4階建てで1万4777平米を超える美術館をキャンパス内にオープンした。

 今回の展覧会の開催について、リッソン・ギャラリーは、「本展は、中央美術学院美術館の現代美術スペースと太廟の壮大で歴史的なスペースのあいだに、前例のない対話を生み出すでしょう」とコメントしている。古代皇帝の威厳に満ちた紫禁城と中国の現代美術を代表する中央美術学院美術館で、カプーアの作品を体験したい。