アニッシュ・カプーアは1954年ムンバイ(インド)生まれで、現在はロンドンを拠点に活動している。世界各国で展覧会に参加し、2017年には磯崎新とともに手がけた移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」が東京ミッドタウンで展示され人々の注目を集めた。
「野蛮」と対峙し「文明」を獲得したはずの人類がなぜ迫害や戦争をするのか。グローバル化が進むにつれ、「文明」と「野蛮」はますます複雑な様相を呈するようになったいま、本展でカプーアは、両者を対立するものととらえず、さまざまな技術と知性を用いて作品化する。
会場で展示されるすべての作品は世界初公開であり、カプーアの新境地となる最新作も見ることができる。また本展に合わせ、2018年1月31日まで、本展のアートディレクションを担当したデザイナー・長嶋りかこによるカプーアへのオマージュとして、GYREの吹き抜け部分にインスタレーション作品《HUMAN_NATURE》を展示する。