奈良美智がシリア難民の生活を体験。ジャパン・プラットフォーム(JPF)による新企画「JPF×ART」

美術家の奈良美智がジャパン・プラットフォーム(JPF)による新企画「JPF×ART」に参加し、ヨルダンの難民たちの生活を経験した。その様子を自身のTwitterで発信している。

ザータリ難民キャンプにて、ランチをともにした現地の子どもたちと。 © JPF

 日本の緊急人道支援の新しい仕組みとして2000年に誕生した「ジャパン・プラットフォーム(JPF)」。東日本大震災などといった国内外の緊急支援を、迅速かつ効率的に実施してきた。

 そんなJPFによる新企画「JPF×ART」がスタート。この企画は、多くの人々が日本では身近に感じる機会の少ない難民問題について関心を持ち、対峙し、深く考えるきっかけとなることを試みるものである。

 そして今回、美術家の奈良美智が同企画に参加し、ヨルダンの難民たちの生活を実際に経験。奈良は、ザータリ難民キャンプを運営する国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のブリーフィング後、難民の食生活を支える国連世界食糧計画(WFP)の運営するスーパーマーケットを見学。現地の家族とシリア料理を調理し、ランチを楽しんだという。

現地の様子 © JPF
現地の様子 © JPF

 さらに奈良は、キャンプ内にあるJPF加盟NGOの「国境なき子どもたち(KnK)」が支援している学校を訪問。自身の育った環境や作品などをスライドで見せながら、生徒たちにトークセッションを行った。

 このほかにも、アンマン市内のホストコミュニティにある、一家の働き手を失った女性たちが子供たちと共同生活をしている母子センターを訪れ、生活支援のためにシリアの伝統刺繍などの手芸品を委託制作・販売している母親たちにアドバイスしたり、子供たちには新聞紙で兜やスリッパのつくり方を教えた。

 奈良はその様子を、滞在中だけでなく帰国後の現在も引き続き自身のTwitterで発信中。また今後JPFも、奈良の現地での体験をJPF公式ウェブサイトや、FacebookなどのSNSおよびトークイベントの開催などで紹介していくという。

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