アメデオ・モディリアーニの《横たわる裸婦》は、1917年に描かれた油彩画。モディリアーニは、生涯で横たわる裸婦像を22枚、座る裸婦像は13枚残しており、本作はこのうちの1点。本作は個人コレクターが所有していたもので、サイズは縦89.5×横146.7cmと、モディリアーニ作品の中でも最大。サザビーズ・ニューヨークで開催される印象派・近代美術イブニングセールの目玉として出品され、史上最高となる予想落札価格1億5000万ドル(約163億円)が付けられていた。
14日に行われたセールでの落札価格は1億5720万ドル(約172億円)。これは、サザビーズのオークションで落札された作品では最高額となる。
なお、同作を含むセールの落札総額は3億1831万3599ドル(約350億円)で落札率は71.1パーセント。モディリアーニに次ぐトップロットはピカソの《ル・ロペス》(1932)の3692万500ドル(約40億円)、クロード・モネ《セーヌ河の朝》(1896)の2055万ドル(約22.5億円)などとなっている。