福島市の子育て支援施設「こむこむ館」前に設置されたヤノベケンジによる立体作品《サン・チャイルド》がついに撤去される。
同作は今年8月3日に設置されて以降、「原発事故の風評被害を広める」などの批判が市に寄せられ、同月28日に撤去が決定。同日時点では具体的な撤去の日程などは決まっていなかったが、今月18日から撤去作業が開始された。
解体後は福島市の施設で保管するとされているが、その後の扱いは未定のままだ。
9月5日に同市で行われた「福島ビエンナーレ」の記者会見に出席したヤノベは「しがみついてでも福島に向き合っていきます。私が取りこぼしてしまってしまった声を聞き、何ができるか考え、議論を続けていきたい」とコメント。撤去後に開催される同ビエンナーレを通じて、ヤノベがどのような姿勢を見せるのか、注視したい。