NEWS / HEADLINE - 2018.7.16

繡仏の輝き、ふたたび。真正極楽寺、奈良国立博物館、凸版印刷が繡仏をデジタル化。VRアプリで公開

京都・真正極楽寺が所蔵する《刺繡當麻曼荼羅》を、刺繡糸の微細な凹凸まで再現したVRコンテンツが登場。繡仏の美しさを堪能できるこのコンテンツは奈良国立博物館で開催中の「糸のみほとけ-国宝綴織當麻曼荼羅と繡仏-」で披露される。会期および公開期間は7月14日〜8月26日。

VRで輝きが再現された《刺繡當麻曼荼羅》(部分)

 4.12×3.99mにおよぶ刺繡でつくられた《刺繡當麻曼荼羅(ししゅうたいままんだら)》は、京都・真正極楽寺が所蔵する仏画だ。そしてこのたび真正極楽寺、独立行政法人国立文化財機構奈良国立博物館、凸版印刷株式会社が協働し、本作を高精細デジタル撮影。微細な凹凸の質感をとらえるデジタルアーカイブを実現した。

刺繡當麻曼荼羅 真正極楽寺蔵

 VRコンテンツ『刺繡當麻曼荼羅』は、光源の変化によって表情が変わる刺繡糸の質感を、凸版印刷の独自技術により再現し、繡仏の光沢や刺繡技法を鑑賞するというもの。取得したデジタルアーカイブデータによって、約250年前の作品の輝きをふたたび見ることができる。本コンテンツは2018年7月14日から8月26日まで奈良国立博物館で開催中の修理完成記念特別展「糸のみほとけ-国宝綴織當麻曼荼羅と繡仏-」で公開されている。

《刺繡當麻曼荼羅》のデジタルアーカイブ風景

 なお、凸版印刷はこれまでに国宝《鑑真和上坐像》や《檜図屛風》など、国内外の数々の貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組んできた。加えて、国宝《洛中洛外図屛風》や重要文化財《東征伝絵巻》など文化財の高品位複製やVR作品の製作など、デジタルアーカイブデータをとおして、様々な表現手法の開発も推進。今後の展開が期待される。