大阪市が2021年度に開館予定の美術館の名称を募集中。新たな美術館の特徴と計画とは

大阪市が2021年度に新設予定という美術館の名称を一般公募で決定する。応募締切は2018年7月27日まで。

大阪市新美術館外観イメージ

 大阪市が2021年度に開館する予定の新しい美術館は、国立国際美術館などがある中之島が拠点。大阪の文化の振興や都市魅力の向上に貢献することを掲げ、開館に向けて準備を進めている。

 館の顔となるコレクションは、洋画、日本画、海外の近代絵画、現代美術、版画、写真、彫刻、デザインなど多岐にわたる。とりわけ佐伯祐三の作品や、モディリアーニの裸婦像、具体美術協会のリーダー・吉原治良の作品など国際的にも貴重な作品が揃っており、開館後は日本のみならず世界中からの注目が集まりそうだ。

 また、このような収蔵品5600点に加え、約18000点にもおよぶサントリーポスターコレクションも12年に寄託。すでに収集していた家具や食器などとともに、世界有数のデザインコレクションが形成された。

 建物の設計は遠藤克彦建築研究所が務め、黒い直方体が印象的なシンプルで存在感のある外観イメージが話題を呼んだ。同館とそれに伴う歩行者ネットワークが整備されることで、国立国際美術館や科学館をはじめとした周辺の施設とともに、文化芸術エリアの形成が予定されている。

 そんな「大阪と世界の近現代美術」をテーマとした同館が、美術館の名称の一般公募を開始している。応募方法はウェブサイトの応募フォームのほか、郵送やFAXなどがある。詳しい条件などは大阪市のウェブサイトを参照してほしい。

 また、名称の公募にあたり、大阪市役所本庁舎1階正面玄関ホールにおいて、新しい美術館の建築やコレクションに関するパネル展示も開催されるので、こちらも合わせて注目したい。

 多くの人から将来にわたって愛される、新しい美術館にふさわしい名称を求めているという同館。今後の展開に期待したい。

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