2016年にこの世を去ってもなお、世界中のファンを魅了し続けるミュージシャン、デヴィッド・ボウイ。音楽だけではなく、山本寛斎やアレキサンダー・マックイーンらが手がけたさまざまな衣装も注目されてきた。
そのボウイの、1970年代の奇抜で華やかな衣装を3Dで見ることができるARコンテンツが、ニューヨーク・タイムズのアプリ「The New York Times」内で2018年3月20日から配信がスタートした。ニューヨーク・タイムズは今年2月、同アプリ内の一部記事をARで配信することを発表しており、このコンテンツもその一環だとみられる。なお、同アプリはiOSとAndroidどちらにも対応している。
実際にどのようなコンテンツなのか見てみよう。
ニューヨーク・タイムズのアプリを立ち上げ、「David Bowie」と検索すると出てくる「Augmented Reality: David Bowie in Three Dimensions」をタップ。ボウイにまつわる逸話を読みながらスクロールしていき、指示にしたがってデバイスを操作すると画面上に衣装が表示される。
本コンテンツ内でARの対象となっているのは、山本寛斎によるアイコニックな「TOKYO POP ジャンプスーツ」(1973)のほか、「ライトニングボルトスーツ」(1973)、「ASHES TO ASHES」の衣装、73年10月18〜20日にロンドンのマーキー・クラブで行ったライブ「1980 Floorshow」の衣装の4点だ。素材の質感まで伝わってくるような解像度のため、細部まで360度楽しむことができる。
なお、本コンテンツ用の写真はブルックリン美術館で2018年3月2日から7月15日まで開催される「DAVID BOWIE is」の準備段階で撮影されたという。2013年にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にて開催後、東京・寺田倉庫を含む世界巡回を行ってきた同展覧会は今年5年目を迎え、ブルックリン美術館での開催で幕を閉じる。