果てしない自己言及の先にあるものは? 四方幸子キュレーションの「Critical Selfies」展

自由が丘のgallery to plusで、メディアアート・キュレーターとして活動する四方幸子による企画展「Critical Selfies」が開催される。時里充、山内祥太、三木麻郁の3名が、それぞれ個展形式で連続して展示を行う。

時里充

 gallery to plusが四方幸子をキュレーターに迎え、メディア・アートの分野で活躍する若手アーティストを紹介する企画展「Critical Selfies」を開催する。参加作家は、時里充、山内祥太、三木麻郁の3名。

 時里は、画面やカメラに関する実験と観察から、認知や計量化といったデジタル性に関する作品を制作。今回は、単純な動作が反復される映像とその動作をカウントするマシン、というシステムを映像として提示する。

 3DCGとクロマキー合成を使用した映像作品を制作する山内は、日々録音している通話音源をもとに、コミュニケーションにおける内実の見えづらさをビデオ・インスタレーションで表現する。

山内祥太

 また、三木は、人々の誕生の日時・場所から観測された星空をコード化し、オルゴールで奏でることで、見知らぬ誰かの存在を音へと変換する。

 事象や情報が別のメディアやコードに変換されていくプロセスを、それぞれの方法で開示する3人。その作品を通し、「Selfie(自撮り)」が隆盛する現代において、自己言及の連鎖の先にあるものを問う。

三木麻郁

編集部

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