サザビーズ香港で最高額落札の藤田嗣治《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》、軽井沢安東美術館で75年ぶりの公開へ

長野県軽井沢町の軽井沢安東美術館で開催中の生誕140周年記念企画展「ニューヨークの藤田嗣治」。本展で今年9月のサザビーズ香港オークションで同セール最高額を記録した藤田嗣治の油彩画《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》(1949)が、11月10日より一般公開される。公の場での公開はおよそ75年ぶりとなる。

藤田嗣治《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》(1949)キャンバスに油彩 軽井沢安東美術館 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2026

 長野県軽井沢町の軽井沢安東美術館で開催中の生誕140周年記念企画展「ニューヨークの藤田嗣治」。本展で今年9月のサザビーズ香港オークションで同セール最高額を記録した藤田嗣治の油彩画《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》(1949)が、11月10日より一般公開される。公の場での公開はおよそ75年ぶりとなる。

75年の時を経て一般公開が実現

 《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》は、藤田が戦後に渡米したニューヨーク滞在期(1949年)に描かれた作品である。1949年にニューヨークのマシアス・コモール画廊での個展で発表され、51年のマドリードでの個展に出品された後は長年にわたり個人コレクションとして秘蔵されていた。

サザビーズ香港での藤田嗣治《夢(ラ・フォンテーヌ頌)》(1949)の落札の様子 Courtesy of Sotheby's

 同作は今年9月に開催されたサザビーズ香港のオークションに出品され、同セール出品作中の最高額で落札。このたび軽井沢安東美術館の所蔵となり、75年の時を経て一般公開が実現する。

 作品は藤田がニューヨーク滞在中に手がけた動物の「擬人化シリーズ」に連なる代表的な作例のひとつ。現在開催中の企画展では、76年ぶりの同時展示が話題を呼んでいる《ラ・フォンテーヌ頌》(1949、ポーラ美術館)や《猫の教室》(1949、軽井沢安東美術館)と並ぶこととなる。