もうすぐ閉幕
第12回ヒロシマ賞受賞記念「メル・チン展」(広島市現代美術館)
広島市現代美術館で、「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」が10月12日まで開催されている。3年に一度、美術分野において人類の平和に貢献した作家へ授与される「ヒロシマ賞」。その第12回受賞記念として企画された本展は、メル・チンの半世紀以上にわたる活動の軌跡をたどる、日本初の個展となっている。会場レポートはこちら。

メル・チンは1951年、米・ヒューストン生まれ。彫刻、絵画、インスタレーションからビデオゲームまで幅広いメディアを用いて、環境問題や社会問題に深く切り込む作品を制作してきた。その活動は、地域住民との共同作業や科学的アプローチを取り入れ、アートを通じて社会意識を喚起し、新たな価値観を提示することに注力している。
会場は2部構成。第1部「奇妙な花の下で」では、2001年の同時多発テロ事件以降のアメリカ社会を背景とした作品を展示する。第2部「逃れられない歴史」では、多様なメディアを横断し続けるチンの初期から現在までの歩みを紹介。中国思想やシュルレアリスム、コンセプチュアル・アートなど多様な要素を取り入れ、つねに変化を求めるチンの多彩な作品が展示されている。
会期:2026年7月25日〜10月12日
会場:広島市現代美術館 B展示室
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
電話番号:082-264-1121
開館時間:10:00〜17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館)
料金:一般1600円 / 大学生1200円 / 高校生・65歳以上800円 / 中学生以下無料
特別展「Double Body ー 細江英公と土門拳」/渋谷典子「竹の子族 / 映画の人びと」(土門写真美術館)
山形県酒田市の土門拳写真美術館で、特別展「Double Body―細江英公と土門拳」が10月12日まで開催されている。細江英公(1933〜2024)と土門拳(1909〜1990)による初の二人展となる本展では、「肉体」をキーワードに両者の写真表現をたどる。

本展は、ふたりが時代や社会に応答しながら築き上げた写真世界を比較し、その軌跡を多角的にたどるものとなる。会場では細江の作品として《銀座の乞食の母子》(1952)、《薔薇刑 作品6》(1961)、《鎌鼬 作品17》(1965)を展示。土門の作品は《横須賀海兵団 訓練 運動》(1936)、《皮膚に関する八章 第一章 擽感》(1948)、《三島由紀夫の衣・食・住》より(1955)など、両作家を代表する作品が並ぶ。また、これまで公開されていなかった約30点の土門作品も紹介されている。
会期:2026年7月17日〜10月12日
会場:土門拳写真美術館
住所:山形県酒田市飯森山2-13 飯森山公園内
電話番号:0234-31-0028
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
料金:一般 1300円 / 高校生 650円 / 中学生以下 無料
「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」(VS.)
大阪のVS.(ヴイエス)で、「Ryuichi Sakamoto & Tin Drum | KAGAMI+」が10月12日まで開催されている。

本プロジェクトでは、坂本龍一のピアノ演奏を三次元的に捉え、複合現実(MR)の空間に再び立ち上げる作品《KAGAMI》を紹介している。ビジュアル制作は、プロデューサーのトッド・エッカート率いるクリエイティブスタジオ「Tin Drum」が務めた。
作品は、特殊な透過型ヘッドセットを装着することで鑑賞が可能となる。独自の三次元映像技術によって、グランドピアノに向き合う坂本の姿が再現され、音楽と呼応する3Dビジュアルとともに空間に立ち上げられている。
会期:2026年6月27日〜10月12日
会場:VS.
住所:大阪府大阪市北区大深町6-86
開館時間:10:00〜20:00(日時指定制)
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館)
料金:RED TICKET 1万5000円 / BLUE TICKET 一般 4500円 学生 2500円
「没後100年記念 住友春翠 —仕合せの住友近代美術コレクション」(泉屋博古館東京)
東京・六本木の泉屋博古館東京で、「没後100年記念 住友春翠 —仕合せの住友近代美術コレクション」展が開催中。10月12日までの会期となっている。

住友吉左衞門友純(号:春翠、1864~1926)は、住友家第15代当主。住友コレクションの多くのコレクションは、明治中頃から大正時代にかけて春翠によって買い求められたものだ。
本展では、春翠の没後100年を記念し、春翠が関心を寄せた近代美術を紹介している。会場では、春翠のもとに集まった日本画、洋画、工芸などの当代美術を一挙公開。春翠の経歴と作品購入の歴史を時系列順に紹介し、会場壁面には年表のように各年の出来事を掲示する。
会期:2026年8月29日〜10月12日
会場:泉屋博古館東京
住所:東京港区六本木1-5-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:11:00〜18:00
休館日:月(ただし、最終日の10月12日は開館)
料金:一般 1500円 / 学生 800円 / 18歳以下 無料




































