今週開幕
企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」(国立歴史民俗博物館)
千葉・佐倉の国立歴史民俗博物館で、企画展示「アイヌ民族と博覧会 ―150年の経験―」が開幕した。会期は11月29日まで。本展は北海道・白老の国立アイヌ民族博物館との共同企画であり、同館では6月20日~8月23日の会期で開催された。

1872年の湯島聖堂博覧会にアイヌ資料が初めて出品されてから、2025年の大阪・関西万博に至るまで、およそ150年にわたってアイヌ民族は様々なかたちで「博覧会」に関わってきた。博覧会は知識や文化を広める場であるいっぽうで、人や文化を比較し、序列化してしまう場としての側面ももつ。
本展は、工芸品、写真、絵はがき、書簡、衣装、映像などの約200点に及ぶ資料を展示するほか、博覧会に関わった一人ひとりの「声」を紹介。その経験や思い、交錯する関係性に目を向け、個人にとって博覧会がいかなる場であったのかを考えるものとなる。
会期:2026年10月6日〜11月29日
会場:国立歴史民俗博物館 企画展示室A・B
住所:千葉県佐倉市城内町117
開館時間:9:30〜16:30 ※入館は16:00まで
休館日:月(ただし月が休日の場合は開館し、翌平日休館)
料金:一般 1500円 / 大学生 800円
葛飾応為「吉原格子先之図」夜景の系譜(太田記念美術館)
東京・原宿の太田記念美術館で、「葛飾応為『吉原格子先之図』夜景の系譜」展が開幕した。会期は12月6日まで。

葛飾応為は、北斎の娘であり自らも絵師として活躍した。光と影の鮮やかな対比によって遊里の夜を浮かび上がらせた《吉原格子先之図》は、その代表作にして、浮世絵における夜景の傑作として評価されている。
本展では、この代表作を3年ぶりに公開する。鈴木春信(1725〜1858)、小林清親(1847〜1915)らによる夜景の名品を展示するほか、明治末以降に海外向けに制作された夜景作品も紹介。江戸から明治、大正へと受け継がれた夜景表現の展開をたどりながら、同作の魅力を改めて捉え直す企画となっている。
会期:2026年10月6日〜12月6日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:30〜17:30 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、10月13日、19日、26日、11月2日、4日〜6日、9日、16日、24日、30日
料金:一般 1200円 / 大高生 800円 / 中学生以下 無料
「源氏物語 王朝のかがやき」(京都国立博物館 平成知新館)
京都・東山の京都国立博物館で、特別展「源氏物語 王朝のかがやき」が開幕した。会期は11月29日まで。なお、本展は東京・上野の東京国立博物館にて、2027年1月19日~3月14日の会期で開催される。

平安時代に紫式部によって著された『源氏物語』。本作は、平安の貴族文化を象徴するに留まらず、後世の絵画・工芸・芸能へと連なる日本文化の源泉となった。日本文学史を代表するこの王朝物語は、その普遍的な魅力ゆえに、いまなお時代を超えて多くの人々に愛され続けている。
本展では、『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画や工芸品を一堂に集めるとともに、後世に書き継がれた写本や注釈類、さらには物語から派生した芸能の広がりまでを包括的に紹介。250点に及ぶ作品を通じて、日本文化に豊かな「かがやき」を与え続けた、名作の魅力を再発見する機会となっている。
会期:2026年10月6日~11月29日
会場:京都国立博物館 平成知新館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-247
開館時間:9:30~17:00(金は~20:00)※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、10月12日、11月23日は開館)、10月13日、11月24日
料金:一般 2200円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円
高木由利子写真展「chaoscosmos vol.3 -visible viscosity 可視化された粘性-」(GYRE GALLERY)
東京・表参道のGYRE GALLERYで、高木由利子の写真展「chaoscosmos vol.3 — visible viscosity 可視化された粘性 —」が開幕した。会期は11月29日まで。会場レポートはこちら。

高木は、武蔵野美術大学でグラフィックデザイン、イギリスのTrent Polytechnicでファッションデザインを学び、独自の視点から衣服や人体を通して「人の存在」を探求してきた写真家。近年は自然現象の不可思議に関心を寄せ、映像を含む新たな表現に取り組むプロジェクト「chaoscosmos」を展開している。
「chaoscosmos」シリーズの第3弾となる本展では、高木がレンズを通して捉えた重力・慣性・粘性が織りなす現象を紹介。写真を通して、普段は目に見えない自然の秩序を提示する構成となっている。
会期:2026年10月8日~11月29日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3階
電話番号:0570-05-6990(ナビダイヤル、11:00〜18:00)
開館時間:11:00~20:00
休館日:不定期(館の休館日に準ずる)
料金:無料
「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」(東京・天王洲運河⼀帯)
アート、音楽、食、ファッションなど多様なカルチャーが交差する都市型アートフェスティバル「MEET YOUR ART FESTIVAL 2026」が、10月9日〜12日の4日間にわたり東京・天王洲運河一帯で開催される。

2022年にスタートした同フェスティバルは、現代美術を軸に音楽やライフスタイル領域を横断する国内最大級のアートフェスティバルとして発展を続けてきた。昨年は150名のアーティストと協働し、4日間で5万人以上を動員。本年はさらに規模と内容を拡充し、「いま立ち上がる“文化の兆し”」をテーマに、多様なプログラムを展開する。
会場となる天王洲エリアでは、展覧会、アートフェア、ライブパフォーマンス、トークセッション、マーケットなどが開催される。フェスティバル全体では150名以上のアーティストが参加予定で、アートとカルチャーが交差する4日間となる。
会期:2026年10⽉9⽇〜12⽇
会場:東京・天王洲運河⼀帯
「国際美術展 TOKYO ATLAS」(東京湾岸エリア)
東京湾岸エリアを舞台とする国際美術展「TOKYO ATLAS」が10月10日~12月20日の会期で開催される。アーティスティック・ディレクターを担当するのは、建畠晢(草間彌生美術館館長)と三木あき子(直島新美術館館長)。

本展のタイトル「ATLAS」は、世界を支える神話上の巨人アトラスと「地図帳」を意味する言葉に由来する。街中に点在する作品を巡る行為そのものを、新たな地図を描く体験へと転換させる構想だ。アートを都市の日常に挿入することで、既存の風景やインフラ、歴史の記憶に新たな視座を与えることを試みる。
会期:2026年10月10日〜12月20日
会場:[台場エリア]台場公園・お台場海浜公園[青海エリア]テレコムセンタービル、青海南ふ頭公園、地下駐車場(青海南ふ頭公園内)[天王洲エリア]アイルしながわ、WHAT MUSEUM
休場日:月(ただし10月12日、11月23日は開場し、翌平日休場)
料金:一部を除き、入場無料予定



















