国松希根太の美術館初個展。「連鎖する息吹」が十和田市現代美術館で開催【3/3ページ】

 本展は、国松の代表的な作品を紹介する機会となる。国松の代表作である巨木を素材にした彫刻「WORMHOLE」シリーズが林立する大きな空間とともに新作を展示。廊下には国松自身が歩いた十和田湖・奥入瀬渓流の風景を念頭に制作された下北のヒバを使った彫刻が展示される。そして最奥の展示室には、奥入瀬のブナを使い十和田で滞在制作された「WORMHOLE」が人々を迎える

青森県十和田市奥入瀬のブナ 2025年5月 撮影=小山田邦哉
十和田での制作風景 2025年10月4日 撮影=小山田邦哉
下北のヒバを使った新作《7 sculpture sketches》制作風景 2025年8月15日 飛生のアトリエ 撮影=国松希根太

 また、希根太、父・明日香、祖父・登、そして秋田・由利本荘のこけし作家で北海道に移住した曽祖父・美登里へと連なる国松家の創造の連鎖を、父、祖父の作品とともに紹介。そしてCube Cafe & Shopの空間では、2026年に40周年を迎える飛生アートコミュニティーの歴史、そして国松らが立ち上げた飛生芸術祭の活動を紹介する。

編集部