「装い」の革命をたどる。「アール・デコとモード」展が三菱一号館美術館で開催へ

1925年にパリで開催された通称アール・デコ博覧会から100年を迎えることを記念し、「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展が三菱一号館美術館で開催される。会期は10月11日〜2026年1月25日。

ジャン・パトゥ イヴニング・ドレス(部分) 1927 京都服飾文化研究財団 撮影=来田猛

 三菱一号館美術館にて、「アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に」展が開催される。会期は10月11日〜2026年1月25日。

 本展は、1925年にパリで開催された装飾芸術の博覧会、いわゆるアール・デコ博覧会から100年を迎えることを記念して開催される。1920年代を中心に隆盛したアール・デコ様式と、当時の「モード(流行の服飾)」との関係を多角的に紐解く内容となっている。京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵のドレスや服飾資料約200点に加え、同時代の絵画、版画、工芸作品なども展示され、合計約310点が紹介される予定だ。

ジャンヌ・ランバン イヴニング・ドレス 1920年代前半 京都服飾文化研究財団 撮影=畠山崇
マドレーヌ・ヴィオネ イヴニング・ドレス 1929年春夏 京都服飾文化研究財団 撮影=畠山崇

 アール・デコは、第一次世界大戦後の1920年代にフランスを中心に発展した装飾様式で、幾何学的なモチーフや直線的なデザインが特徴とされる。その影響は建築や工芸にとどまらず、ファッションにも広がり、ポール・ポワレ、ジャンヌ・ランバン、ガブリエル・シャネルらのクチュリエたちが手がけたドレスには、動きやすく自由なシルエットと洗練された装飾が表れている。

シャネル イヴニング・ドレス 1928 京都服飾文化研究財団 撮影=畠山崇
シャネル デイ・アンサンブル 1928年頃 京都服飾文化研究財団 撮影=広川泰士

編集部