三連休に見たい展覧会ベスト15【3/5ページ】

「かみがつくる宇宙―ミクロとマクロの往還」(市原湖畔美術館

展示風景より、柴田あゆみ《いのちの詩》(2024)
撮影=加藤健

 市原湖畔美術館で、3人の女性アーティストの作品を展観する「かみがつくる宇宙-ミクロとマクロの往還」が1月13日まで開催中。キュレーターインタビューはこちら

 参加作家は布施知子、安部典子、柴田あゆみ。布施は「ユニット折り」を世界的に広め、「無限折り」をはじめ、従来の折り紙の概念を変えた。安部は、何百枚、何千枚という紙を一枚ずつフリーハンドで切りかさね、切り込むことで、紙による彫刻表現の可能性を探求。柴田は、圧倒的な超絶技巧と光の陰影によって、手のひらサイズから大型作品まで制作している。

 本展では、従来の紙のイメージをくつがえす独創的な技法を展開し、「折り紙」、「彫刻」、「切り絵」とそれぞれ紙への異なるアプローチを探求する3人の作品が並ぶ。

会期:2024年10月19日~2025年1月13日
会場:市原湖畔美術館
住所:千葉県市原市不入75-1
開館時間:10:00〜17:00(土・祝前日9:30〜19:00、日祝9:30〜18:00) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(祝日の場合は翌平日)
料金:一般 1000円 / 大学・高校生・65歳以上 800円 / 中学生以下無料

「サエボーグ Enchanted Animals」(黒部市美術館

展示風景より

 動物を模したラテックス製のボディースーツや造形物を使って命の価値や身体のあり方を問うアーティスト・サエボーグの個展「黒部市美術館開館30周年 サエボーグ Enchanted Animals」が1月13日に閉幕する。レポート記事はこちら

 サエボーグは富山県出身。ラテックス製の動物のボディースーツで自身の身体を拡張させ、農場や家などを舞台にパフォーマンスや展覧会、映像作品の制作などを行ってきた。今回の個展では、館全体を使って来場者が動物となって体感できる複合的なインスタレーションを構成。動物と人間の境目を揺るがすことで、鑑賞者一人ひとりの実存を問う展覧会をお見逃しなく。

会期:2024年11月16日~2025年1月13日
会場:黒部市美術館
住所:富山県黒部市堀切1035(黒部市総合公園内)
電話番号:0765-52-5011
開館時間:9:30~16:30 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(1月13日は開館) 
料金:一般 500円 / 高校・大学生 400円 / 中学生以下無料

「江口寿史展」(福岡アジア美術館

江口寿史展キービジュアル ©2024 Eguchi Hisashi

 マンガ家・イラストレーターである江口寿史のキャリア50周年を目前とした展覧会「江口寿史展」が福岡アジア美術館で1月12日まで開催されている。

 江口は、1956年熊本県水俣市生まれ。1977年「週刊少年ジャンプ」の『すすめ‼パイレーツ』で連載デビュー。代表作に 『ストップ‼ひばりくん!』(1981)『「エイジ」』(1984)など。斬新なポップセンスと独自の絵柄で漫画界に多大な影響を与える。80年代中盤からはイラストレーターとしても活躍し、漫画連載当時のファンから、イラストやCDジャケットで知った若い世代まで幅広く支持を集めている。江口の原点から現在までをたどる九州初の大規模展覧会をお見逃しなく。

会期:2024年11⽉9⽇〜2025年1⽉12⽇
会場:福岡アジア美術館 7階企画ギャラリー
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-17 8F
開館時間:9:30〜18:00(⾦⼟〜20:00) ※最終入場は閉館の30分前まで
休館日:水
料金:⼀般 1500円 / ⾼⼤⽣ 900円 / ⼩中⽣ 500円

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