今週末に見たい展覧会ベスト10。高橋コレクションから田名網敬一、奈良美智まで【2/3ページ】

「建物公開2024 あかり、ともるとき」(東京都庭園美術館

展示風景より 撮影=中島良平

 東京・目黒の東京都庭園美術館が年に1度開催する建物公開展。今年は「建物公開2024 あかり、ともるとき」として、11月10日まで開催されている。レポート記事はこちら

 本展の主役は、天井や壁面に据えられた「照明」。その多くが、旧朝香宮邸のために制作されたオリジナルのものであるため、いずれも見応え抜群だ。

会期:2024年9月14日〜11月10日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 / 中・高校生 500円 / 65歳以上 500円

「没後300年記念 英一蝶―風流才子、浮き世を写す―」(サントリー美術館

展示風景より、《雨宿り図屛風》メトロポリタン美術館

 江戸時代の絵師・英一蝶(はなぶさいっちょう・1652~1724)の過去最大規模の回顧展が東京・六本木のサントリー美術館で11月10日まで開催中だ。レポート記事はこちら

 一蝶は元禄年間(1688~1704)前後に、江戸を中心に活躍。はじめは狩野探幽の弟・安信に師事したが、菱川師宣や岩佐又兵衛らに触発され、市井の人々を活写した独自の風俗画を生み出した。元禄11年(1698)には47歳で三宅島に流罪になったが、島で描かれた作品は「島一蝶」と呼ばれ、とくに高く評価されている。 本展は2009年の「一蝶リターンズ ~元禄風流子 英一蝶の画業~」(板橋区立美術館)以来、15年ぶりの回顧展。ユーモアあふれる戯画から、狩野派絵師としての高い技量をうかがわせる謹直な作品まで、一蝶の活動を包括的に紹介する展覧会となっている。

会期:2024年9月18日~11月10日 ※会期中展示替あり
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
開館時間:10:00~18:00(金および11月9日〜20:00)※入館は閉館の30分前まで
休館日:火
料金:一般 1700円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「空の発見」(渋谷区立松濤美術館)

渋谷区立松濤美術館「空の発見」展示風景より、左から中村研一《北九州上空野辺軍曹機の体当り B29二機を撃墜す》(1945)東京国立近代美術館、香月泰男《青の太陽》(1969)山口県立美術館

 渋谷区立松濤美術館で、「空の発見」が11月10日まで開催されている。レポート記事はこちら

 日本の美術において、長いあいだ描かれてこなかった「青い空」や「白い雲」といった空の表現。本展は、それはなぜか? という問いを発端として企画されたものだ。

 会場では、「1章 日本美術に空はあったのか?─青空の輸入」「2章 開いた窓から空を見る─西洋美術における空の表現」「3章 近代日本にはさまざまな空が広がる」「4章 宇宙への意識、夜空を見上げる」「5章 カタストロフィーと空の発見」「6章 私たちはこの空間に何を見るのか?」といった全6章立てで、日本美術における空の変遷をたどっていくものとなっている。

会期:2024年9月14日〜11月10日(前期:9月14日〜10月14日 / 後期:10月16日〜11月10日)※会期中一部展示替えあり
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:東京都渋谷区松濤2-14-14
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00)※最終入場は30分前まで
休館日:月
料金:一般 1000円 / 大学生 800円 / 高校生・60歳以上 500円 / 小中学生 100円 ※土日祝休は小中学生無料 

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