手塚治虫のマンガ『火の鳥』が初の大型展覧会へ

東京シティビューで、「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」展が開催される。会期は2025年3月7日~5月25日。

キービジュアル 担当はグラフィックデザイナーの佐藤卓

 六本木の東京シティビューで、「手塚治虫『火の鳥』展-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-」展が開催される。会期は2025年3月7日~5月25日。

 手塚治虫(本名:手塚治、1928〜89)は、1928年大阪府豊中市生まれ。大阪大学附属医学専門部卒業。医学博士。46年に17歳で四コママンガ『マアチャンの日記帳』にてデビュー。翌年、単行本『新寳島』が大ヒットとなり、以来、日本のストーリーマンガの確立に尽くす。また、61年にはアニメスタジオ「虫プロダクション」を設立。63年、国産初の本格的なテレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』の放送を成功させ、アニメ界にも大きな業績を残す。代表作に『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『火の鳥』『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』などがある。

 本展は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥“火の鳥”を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編で、手塚によるライフワークとも言えるマンガ『火の鳥』をメインとした初の大規模展覧会。生物学者・福岡伸一が企画に携わり、30年以上の長きにわたって執筆された本作を読み解いていくという。連載開始から70年が経過した現在において、新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚が生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えを探求するものとなる。

手塚治虫

※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記。

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