京都の名刹・建仁寺。その塔頭寺院である両足院で、「黙: Speaking in Silence ‒Bosco Sodi & Izumi Kato」が開催される。会期は11⽉2⽇〜17⽇。
本展は、メキシコのボスコ・ソディと日本の加藤泉による2人展。ソディは1970年メキシコシティ⽣まれ。メキシコとニューヨークを拠点にし、世界的に⾼い評価を得ながら精⼒的に世界各地の美術館やギャラリーなどで発表を続けている。⽊、⼟、岩など⾃然の素材を多く使い、偶然に⽣み出される⾶び散りや歪みなどを意図的に残しながら、⾃然の⼀部を切り取ったかのようなダイナミックで⼒強い作品を制作している。
いっぽうの加藤は1969年島根生まれ。「ひとがた」を⼿がかりに制作を続けており、近年は絵画に加え、⽊、ソフトビニール、布、⽯、鋳造など、様々な素材を駆使した彫刻作品も展開している。
本展は、ソディと加藤が2007年に知り合ってから⻑年の友好関係のなかで育まれた企画で、アーティストたち⾃⾝で企画する初の展覧会。本展のために制作された新作約30点が発表される。通常は法要や坐禅が⾏われている⽅丈や、かつて僧侶が書斎などとして使⽤していた⼤書院、そして京都府の名勝庭園に指定されている池泉回遊式庭園など、寺院建築やランドスケープを活かしたインスタレーションに注目だ。
またボスコ・ソディ、加藤泉のアートワークから本展のためにデザインされた両⾜院の特製「健康御守」も限定数販売。アーティストとつくる御守は両⾜院としても初の試みだという。
なお、会期中は京都でアートフェア「Art Collaboration Kyoto」も開催(11月1日〜3日)。PERROTINブースでは加藤の新作絵画も展⽰されるのであわせてチェックしたい。