国立民族学博物館に日本の仮面が集結。50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」が開催

国立民族学博物館で、みんぱく創設50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」が開催される。会期は3月28日〜6月11日。

50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」イメージ画像

 国立民族学博物館で、みんぱく創設50周年記念特別展「日本の仮面――芸能と祭りの世界」が開催される。会期は3月28日〜6月11日。

 国内各地には、仮面が様々なかたちで用いられ、重要な役割を果たしている芸能や祭りが伝わっている。こうした各地の芸能や祭の仮面の多様性は、仮面が登場する芸能や祭りの歴史的な展開及び、それらの全国各地への伝播・定着と、その後の各地の地域社会における伝承を通じて形成されてきたとされる。本展はこのような多様性に富む仮面を、国立民族学博物館の所蔵品をはじめ、各地の社寺や博物館など約700点の資料を通して紹介するものだ。

槻の屋神楽(島根・雲南市)
悪石島のボゼ(鹿児島・十島村)

 おもな展示物は同館所蔵品のほか、島根県立古代出雲歴史博物館、矢田寺(奈良・大和郡山市)、鳥取東照宮(鳥取市)、御霊神社(神奈川・鎌倉市)、徳島県石井町教育委員会や須沢自治会(長野・飯田市)をはじめ、各地の芸能や祭りの保存会などが所蔵・保管する仮面及び、それらの仮面が登場する映像など。

平塩舞楽(山形・寒河江市)
御霊神社の面掛行列(神奈川・鎌倉市)

 また、民俗芸能研究や芸能史研究において、しばしば言及されてきた上鴨川住吉神社神事舞(兵庫・加東市)や、陀々堂の鬼走り(奈良・五條市)、古戸の田楽面(愛知・東栄町)などの実物資料を展示。

 さらに奄美地方の豊年祭の面(鹿児島・瀬戸内町)、出雲神楽の神楽面(島根・出雲市)、面劇の面(徳島・石井町)、矢田寺の練供養(奈良・大和郡山市)など、各地の芸能や祭りに使用する面を一括して展示することも見どころとなる。

西金砂神社田楽舞(茨城・常陸太田市)

編集部

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