吉岡徳仁のパブリック・アート、TOKYO MIDOWN YAESUに設置

日本を代表するデザイナー・アーティストの吉岡徳仁。東京・八重洲に計画されている「TOKYO MIDOWN YAESU」に、吉岡徳仁の新作《STAR》が設置・公開された。

「TOKYO MIDOWN YAESU」に設置された吉岡徳仁の《STAR》

 2023年3月にグランドオープンが予定されている「TOKYO MIDOWN YAESU」。ここに日本を代表するデザイナー・アーティストの吉岡徳仁のよる作品が設置された。

 吉岡は1967年生まれ。倉俣史朗や三宅一生のもとでデザインを学び、2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。 デザイン、建築、現代美術の領域において活動し、詩的な作品は国際的にも評価されている。オルセー美術館に常設展示されているガラスのベンチ《Water Block》をはじめ、クリスタルプリズムの建築《虹の教会》、ガラスの茶室《光庵》などを手がけてきた。また「東京2020オリンピック・パラリンピック」では聖火リレートーチのデザインを担当したことは記憶に新しい。

 《STAR》と名付けられたこの作品は、10メートルにおよぶ巨大彫刻。ステンレスミラーのロッドが結晶化するように集結しており、輝きを放つ“光の彫刻”だ。この光輝く一つ星には、「世界が一つになるように」との平和への願いが込められている。

 8角形に型どられた2000を超えるステンレスミラーのロッドは、太陽の光をランダムに反射し環境と一体化する。日中には太陽光を反射し、夕日のなかでは琥珀色になり、夜には夜景の光をも映し出す。刻々と輝きを変化させる作品だ。TOKYO MIDOWN YAESUのシンボルとなるだろう。

 なお東京駅近辺では、銀座駅B6出口付近に吉岡のパブリック・アート 《光の結晶》も設置されている。こちらもあわせてチェックしたい。

《STAR》のロッド部分 © Kaku Ohtaki

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