「TERRADA ART AWARD 2021 ファイナリスト展」が寺田倉庫で開催へ。ファイナリスト5組が未発表の新作などを展示
新進アーティストの支援を目的とした現代美術のアワード「TERRADA ART AWARD 2021」のファイナリスト展が、12月10日~23日の会期で寺田倉庫イベントスペースで開催。川内理香子、久保ガエタン、スクリプカリウ落合安奈、持田敦子、山内祥太の5組のファイナリストは独自の展示をつくりあげ、未発表の新作を含む作品を発表する。
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世界のアートシーンで優れた才能を見出すため、新進アーティストの支援を目的に設立された現代美術のアワード「TERRADA ART AWARD 2021」。そのファイナリスト展の詳細が発表された。
今年のファイナリストは、国内外1346組の応募のなかから、川内理香子、久保ガエタン、スクリプカリウ落合安奈、持田敦子、山内祥太の5組が選出。それぞれのファイナリストは12月10日~23日の期間、寺田倉庫イベントスペースにて同アワードへエントリーした展示プランによって独自の展示をつくりあげ、未発表の新作を含む作品を発表する。
例えば、川内理香子は今回の展示で、内と外の境目のなさが暗喩される神話をモチーフにした、自然と動物、身体が入り混じる世界を描いた油彩のペインティングとともに、針金の半立体、ネオン管の彫刻を制作し、様々な線のあり方を一堂に展示。久保ガエタンは、太平洋の彼方にいる一匹の鯨の鳴き声や、会場の頭上を通過する航空機が発する轟音など、繰り返される音がもたらすものや、海の向こうからやってくるものが天王洲の地をいかに変容させてきたのかを探る。
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スクリプカリウ落合安奈は、2019年にベトナムのホイアンから始まった3部作とも言える一連のビデオインスタレーションの第3章に当たる新作を発表。持田敦子は、仮設的な素材を用いた、鑑賞者が実際に登ることができる階段作品で空間を埋め尽くす。そして山内祥太は、人間とテクノロジーの恋愛模様をパフォーマンス・インスタレーションとして描き出す。
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会期初日には、最終審査員の片岡真実、金島隆弘、寺瀬由紀、真鍋大度、鷲田めるろからファイナリストへ授与する各審査員賞が発表。また会期中には、来場者の投票によるオーディエンス賞1組も決定する。