「ルネ・ラリック」展や「奇想のモード」展も。東京都庭園美術館の2021年度スケジュールをチェック

東京・白金台の東京都庭園美術館が2021年度の展覧会スケジュールを発表。同館(旧朝香宮邸)の内装にも参加したルネ・ラリックの展覧会や、シュルレアリスムとモードの関係を紹介する「奇想のモード」展などを予定している。

ウサギの足のブローチ 19世紀 アクセサリーミュージアム蔵

 現在、20世紀の「構成的ポスター」を紹介する「20世紀のポスター[図像と文字の風景]」を開催中(〜4月11日)の東京都庭園美術館。同館の2021年度スケジュールが発表された。

 4月24日~6月13日には、年に一度の恒例となっている建物公開展として「建物公開2021 艶めくアール・デコの色彩」を開催。家具・調度を室内に配し、重要文化財である旧朝香宮邸の当時の雰囲気を楽しめる空間がつくられるほか、新館ギャラリーではアール・デコの色彩の傾向を表す作品や資料を展示する。

 続く6月26日~9月5日に行われるのが「ルネ・ラリック 夏の扉―ガラスが彩る光の邸宅」(仮称)。ラリックはアール・ヌーヴォーからアール・デコにいたるフランス装飾美術を牽引し、旧朝香宮邸の内装にも参加した。本展では北澤美術館コレクションに加え、国内外の機関や個人所蔵の逸品が集結。そのガラス作品を通して、「生活の芸術」を体現したラリックの芸術性と、実業家としての革新性を紹介する。

ルネ・ラリック 花瓶 フォルモーズ 1924 東京都庭園美術館蔵

 9月18日~11月28日の「英国王室に愛された庭園 Royal Kew 美しい花々」(仮称)では、ロンドン郊外にある世界最大級の植物園・キューガーデンのコレクションを中心に、約100点のボタニカルアートを紹介。同園の発展に寄与したシャーロット王妃にスポットを当て、彼女が愛したウェッジウッド製の陶磁器「クイーンズウェア」を展示するほか、ジョージアン様式の部屋を部分的に再現する。

 そして2022年1月15日~4月10日には、20世紀最大の芸術運動であるシュルレアリスムに焦点を当てた「奇想のモード」(仮称)が開催。本展では、時代に先駆けて革新的なモードを生み出そうとするクリエイターと、シュルレアリストたちの共鳴に注目。「奇想」をテーマに、その自由な発想と創造力によってモードの世界にセンセーションをもたらした美の表現を紹介する。

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