ルイ・ヴィトンとのコラボレーションなどで知られるアーティスト、ジョシュ・スミスの個展が、1月15日より渋谷パルコ2階の「OIL by 美術手帖」ギャラリーで開催される。
ジョシュ・スミスは1976年沖縄生まれのアーティストで、現在はニューヨークを拠点に活動中。2000年代初期に、自らの名前をキャンバスに綴る作品のシリーズで名を上げ、以降は、葉っぱや魚、夕陽、パームツリーなどを作品のモチーフに用い、シリーズとして探求してきた。
近年は、ローマ現代アート美術館(ローマ、2015)、マッシモ・デ・カーロ(ロンドン、18)、ザビエル・ハフケンズ(ブリュッセル、2019)、デイヴィッド・ツヴィルナー(ニューヨーク、2020)などで個展を開催。20年10月には、ルイ・ヴィトンとコラボレーションしたバックがアーティーカプシーヌ コレクションとして発表されるなど、世界で大きな注目を集めている。
そんなスミスは、これまでの絵画の慣習を覆すと同時に、絵画の歴史を深く意識しながら、多様なプロジェクトを実験。大胆で複雑な色味で構成された絵画は、表現主義的なエネルギーに満ち溢れるいっぽうで、その多作な作品群は、ハーモニー・コリンやリタ・アッカーマンなどのアーティストらからも高く評価されている。
本展では、スミスが2015年に来日し、ギャラリー「hiromiyoshii」(東京)での展覧会のために制作した、展覧会タイトルと自身の名前をシルクスクリーンで描いた作品を展示。加えて、09年に同ギャラリーでの展覧会のために制作した展覧会カタログの表紙に、自身の名前や魚などの代表的なモチーフを手描きした作品も紹介される。
なお会場のほか、本展の出品作品は、ECサイト「OIL by 美術手帖」でもオンラインで購入可能。抽象・具象に拘らず遊び心に溢れる作品を制作し続けるジョシュ・スミス。その最新のアプローチをチェックしてほしい。