次々に新しい傾向が生まれ、多種多様な表現であふれる「現代アート」という表現領域。絵画や立体をはじめ、テクノロジーを駆使した作品など、芸術家の発想によってつねに新しい地平が開かれてきた。
現在、静岡県立美術館では、現代アートに焦点を当てた展覧会「パラレル・ヒストリーズ 現代アートの諸潮流」が開催されている(〜1月11日)。本展では「絵画という難問」「空間とのかかわり」「地面と重力」「アートの断捨離」「見ることの不思議」「テクノロジー」という6つのテーマを手がかりに、同館所蔵品を中心に精選された作品群によって、現代アートの流れを、いくつもの潮流がより合わさったものとして紹介。
主な出展作家は、磯辺行久、草間彌生、斎藤義重、辰野登恵子、吉原治良、李禹煥、アンゼルム・キーファー、川俣正、関根伸夫、宮脇愛子、白髪一雄、名和晃平、元永定正、モーリス・ルイス、河原温、高松次郎、ジョセフ・アルバース、ドナルド・ジャッド、ジョゼフ・コスース、リチャード・セラ、大庭大介、アニッシュ・カプーア、中村宏、宮島達男、森万里子、ダレン・アーモンドなど。国内外のアートシーンを牽引する作家たちの作品を通覧できる貴重な機会だ。