草間彌生、ふたつの「ミラールーム」がテート・モダンで長期展示へ

イギリスのテート・モダンは2021年から22年にかけ、草間彌生の代表的なシリーズのひとつである「ミラールーム」を長期展示すると発表した。当初は今年の展示が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。

草間彌生 Chandelier of Grief 2016/2018 (C) YAYOI KUSAMA

 草間彌生の代表的なシリーズである「ミラールーム」。この作品が、イギリスのテート・モダンで長期展示される。

 「草間彌生:インフィニティ・ミラー・ルームズ」と題されたこの展示は、当初2020年の同館開館20周年を記念して予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期。新たな会期は2021年3月29日〜2022年3月27日となる(注:3月25日時点でテートは休館中のため展示は未定)。

 同展では、草間の実験的なパフォーマンスやイベントの初期の記録とともに、ふたつの「ミラールーム」を体験できる貴重な機会。2012年にテート・モダンで開催された回顧展のために制作された、草間のこれまでの最大のインスタレーションのひとつである《無限の鏡の間-生命の輝きに満ちて》が展示される。もうひとつの《Chandelier of Grief(傷みのシャンデリア)》は、シャンデリアが回転することで無限の宇宙のような錯覚を起こすものだ。

 加えて、初公開となる映像や写真もあわせて展示し、草間の「ミラールーム」が世界的な人気を誇る作品となった歴史的背景を探るという。

草間彌生 Infinity Mirrored Room - Filled with the Brilliance of Life 2011/2017 (C) YAYOI KUSAMA

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