ゲリラ・ガールズの個展をチェック。ジェンダーと現代美術の関係について考える
倉敷芸術科学大学芸術学部の川上幸之介研究室が、アートプロジェクトの一環として、ゲリラ・ガールズの個展を開催する。本展を通じて、ジェンダーと現代アートの関係性を再考したい。会場は、同大学11号館の展示スペースZONEと、そこから程近いCafe & Bar KAG。会期は11月10日~20日(ZONE)、10月28日~11月28日(Cafe & Bar KAG)。
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2013年以降、「EEE(Education, Education and Education)」と題した現代アートプロジェクトを行う倉敷芸術科学大学芸術学部の川上幸之介研究室。トーマス・ヒルシュホルン、ギー・ドゥボールらとのコラボレーションや、プロキノやMavoといった国内の歴史的動向を現代美術の文脈で再考するキュレーションに加えて、関連する哲学者や思想家を招いた公開講座も定期的に開催している。
今回、第14回のEEEプロジェクトとして、ゲリラ・ガールズの個展「Reinventing the "F" word: feminism!」(「F」ワードの再解釈:フェミニズム!)が、同大学11号館の展示スペースZONEと、そこから程近いCafe & Bar KAGで開催される。本展は、ゲリラ・ガールズの作品を通じてジェンダーと現代美術の関係について考えるもの。会期は11月10日~20日(ZONE)、10月28日~11月28日(Cafe & Bar KAG)。
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ゲリラ・ガールズは、1985年にニューヨークで結成されたゴリラのマスクを被る匿名のアクティビスト集団。現在に至るまで、55名以上のメンバーで構成されている。
その活動は政治や文化の腐敗だけでなく、性別や民族の偏見を作品により明らかにし、主体としての物語の転覆を試みるもの。事実と皮肉、ユーモアとインパクトのあるヴィジュアルを交えた作品で公共に介入する試みだ。これまでにアメリカやイギリス、スペインなどで個展を開催し、国際的な注目を集めてきた。最近では、アートワールドにも蔓延するセクシャル・ハラスメントに対する「#MeToo」ムーブメントに関しての作品が話題を呼んでいる。
本展の関連イベントとして、11月14日には、東京都現代美術館学芸員・崔敬華をゲストに招いた特別公開講座「ジェンダーと現代アート」も開催される。こちらもあわせてチェックしたい。
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