俳優、タレント、ナレーターとして活動する石井正則が、国立ハンセン病療養所13園を撮影した写真展が、東京・東村山の国立ハンセン病資料館で開催されている。会期は12月6日まで。
石井は2016~19年にかけて、プライベートで国立ハンセン病療養所13園をすべてまわり、大判カメラの8×10(エイト・バイ・テン)などで撮影したモノクロ写真27点を制作した。作品はすべて石井により手焼きプリントされている。
この写真展を通じて、隔離を象徴するコンクリート壁や患者の収容桟橋、2000年代に建設された最新のケアセンターや地域住民も花見に訪れる満開の桜など、ハンセン病療養所の現在の多様な姿を知ることができるだろう。
また、同展に関連した石井によるギャラリートークが10月11日と、11月3日の2回にわたって生配信。また、ハンセン病療養所入所者による詩の朗読も行う。