2020.9.8

札幌のアートスペースCAI02が現ビルでの活動に終止符。最後の展覧会「サッポロ・アート さよなら昭和ビル」が開催中

札幌の大通で2008年5月以来、国内外のアーティストによる展覧会を行ってきたスペース「CAI02」が、現在の場所での活動に終止符を打つ。これを機に、同スペース最後の展覧会「サッポロ・アート さよなら昭和ビル」が開催中だ。会期は9月19日まで。

「サッポロ・アート さよなら昭和ビル」メインビジュアル

 2008年に札幌の大通にオープンした「CAI02」。これまで、国内外のアーティストによる110回以上の展覧会を行い、2017年には札幌国際芸術祭の会場ともなった同スペースが、入居するビルとの契約により12年間の活動に9月中旬で一度終止符を打つこととなった。

 「CAI02」を運営するCAI現代芸術研究所は、現代美術が持つ付加価値を明確なビジョンとしてとらえ、現代社会が求める創造的なライフスタイルを実践すべく、00年に札幌の中央区円山に北海道発の現代アートの研究所として誕生。同研究所が現代アートの企画展示を開催しつつ、新しい才能の発掘と交流を目指し08年より運営してきたのが「CAI02」だ。

 今回の休止を機に、現在のビルでの最後の展覧会「サッポロ・アート さよなら昭和ビル」が開催中だ。08年のCAI02のオープン時の記念企画が「サッポロ・アート」だったことから、最後の展覧会も「サッポロ・アート さよなら昭和ビル」と題された。

 同展には、CAIと関わりのもつ作家が数多く参加。出演アーティストはKio Griffith、張小船、浅井真理子、荒木悠、石倉(只野)美萌菜、伊藤隆介、今村育子、大橋鉄郎、大黒淳一、岡部昌生、笠見康大、風間天心、樫見菜々子、上遠野敏、小林耕二郎、小林知世、斉藤幹男、進藤冬華、鈴木涼子、鈴木悠哉、曽我英子、高橋喜代史、武田浩志、中嶋幸治、長坂有希、端聡、祭太郎、港千尋、ミヤギフトシ。