伊勢丹とCADANのポップアップイベント第2弾「Summer Takeover」。4作家の現代美術作品を百貨店で展示

日本現代美術商協会(CADAN)と、伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクト「Takeover」。その第2弾「CADAN × ISETAN MEN’S :Summer Takeover」が6月24日より始まる。

タムラサトル LOVEマシーン#2 2014 鉄、チェーン、ベアリング、モータ、シャフト他 71.5×43×40cm Courtesy of TEZUKAYAMA GALLERY 写真=山崎悠次

 国内の現代美術を扱う37のギャラリーにより組織される日本現代美術商協会(CADAN)と、伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクト。その第2弾「CADAN × ISETAN MEN’S :Summer Takeover」が6月24日より始まる。

 この企画では、CADANメンバーギャラリーが取り扱う4組のアーティストの作品が、伊勢丹新宿店メンズ館に展示される。

 1階のエントランスではタムラサトル(nap gallery)が、チェーンやスプロケットで構成された動き続けるだけの無目的な機械の作品を展示。2階のメンズクリエーターズではHouxo Que(Gallery OUT of PLACE)が、大小様々な液晶ディスプレイを氷山のように組み上げ、ディスプレイを絵画ととらえた展示を行う。

Houxo Que Death by Proxy 2020 48inch液晶ディスプレイ、単管 65×112×125cm (c)Houxo Que

 4階メンズラグジュアリーではサイモン・フジワラ(TARO NASU)が作品を展示。ロンドンに住む貧困層の若者「レベッカ」の全身を型取りし、その型からつくったテラコッタ像が並ぶ。6階メンズコンテンポラリーでは早川祐太(HAGIWARA PROJECTS)が展示される。液体である石膏が、互いに重なり重力の影響を受けながら変化するかたちを造形した。

サイモン・フジワラ Rebekkah 2012 Terra-cotta dyed, life sized, cast plaster female figures. Mixed Media Installation 
Kunstverein Braunschweigでの展示風景より Courtesy of the artist、TARO NASU Photo by Bernd Borchardt
早川 祐太 i am you 2018 石膏、サイズ可変

  企画のタイトルとなっている「Takeover」は、インスタグラムなどのSNSで「ジャックする」という意味で使用されるプロモーション用語。百貨店を現代美術作品がジャックすることで生まれる変化を、ぜひその目で確かめてみてほしい。

編集部

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