10年ぶりの大規模個展がついに開幕。「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」(東京都現代美術館)
3月14日に開幕予定だった東京都現代美術館の「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」が、6月9日に開幕した。人間の知覚を問うインスタレーションや、環境問題についてのプロジェクトで知られるエリアソンの、日本では10年ぶりとなる大規模個展となる。
同展はエリアソンの再生可能エネルギーへの関心と、気候変動への働きかけを軸に構成されている。植物や木を用いたインスタレーション、光と幾何学に対する長年の関心が反映された彫刻、写真のシリーズ、公共空間への介入をめぐる作品など、その多くが日本初公開となる作品が一堂に会する。
なお、東京都現代美術館では、マスク着用を入館条件とするとともに、入館時に検温を実施。展示室内での会話は自粛するよう求めているので、来館の際には注意したい。
会期:2020年6月9日~9月27日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(8月10日、9月21日は開館)、8月11日、9月23日
新たな視点で絵本の世界を展覧。常設展「エリック・カール 遊ぶための本」(PLAY! MUSEUM)
東京・立川の昭和記念公園近くの複合施設「GREEN SPRINGS」のなかに、6月10日、絵と言葉のミュージアム「PLAY! MUSEUM」が開館した。
常設展として、「エリック・カール 遊ぶための本」も同日に開幕。『はらぺこあおむし』『パパ、おつきさまとって!』『くまさんくまさんなにみてるの?』などを代表作に持つエリック・カールだが、それらの絵本をおもちゃに見立てるという、まったく新しい視点の展覧会だ。「くぐる」「きく」「うごかす」「みつける」など10の遊びかたに分けて絵本を紹介しながら、大きなオブジェや映像とともに、カールの美しい絵本原画を一堂に集めた。
なお、同館は新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を実施しており、来館にあたってのガイドラインは公式ウェブサイトにて確認してほしい。
会期:2020年6月10日~2021年3月28日
会場:PLAY! MUSEUM
住所:東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3 PLAY! MUSEUM
電話番号:042-518-9625
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:無休(年末年始をのぞく)
画家の半生を辿る日本初個展。ピーター・ドイグ展(東京国立近代美術館)
2月26日に開幕したものの、新型コロナウイルスを受けての休館によりわずか3日間の開催にとどまっていたピーター・ドイグ展が、会期を延期して6月12日に再開した。
1959年にスコットランドで生まれたピーター・ドイグは、これまで、テート(ロンドン)、パリ市立近代美術館、スコットランド国立美術館(エジンバラ)、バイエラー財団(バーゼル)、分離派会館(ウィーン)など、世界の主要な美術館で個展を開催してきた。
ゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景など、多様なイメージを組み合わせた絵画は、同世代は元より後続世代のアーティストにも多大な影響を与えている。同展はドイグの初期作から最新作までを観ることができる日本初の展覧会となる。
同館はウェブサイトからの時間指定予約制を導入しており、訪れる際は事前にウェブサイトより予約をしておきたい。
会期:2020年6月12日~10月11日
会場:東京国立近代美術館
住所:東京都千代田区北の丸公園3-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月