NEWS / EXHIBITION - 2020.3.14

杉本博司が見たジャコメッティやマグリットの作品群。ギャラリー小柳で「Past Presence」シリーズを国内初公開

東京・銀座のギャラリー小柳で、杉本博司の個展「Past Presence」が開催される。本展では、20世紀のモダン・マスターズの作品群を撮影した、国内初公開の同名写真シリーズから新作4点を展示。会期は3月14日〜4月25日。

杉本博司 Past Presence 001, Tall Figure, III, Alberto Giacometti 2013 (C) Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi, depicted artwork (C) Succession Alberto Giacometti (Fondation Giacometti, Paris + ADAGP, Paris) 20

 今春、京都で「杉本博司 瑠璃の浄土」(京都市京セラ美術館、3月21日~)、「飄々表具―杉本博司の表具表現世界―」(細見美術館、4月4日~)の2展を控えるほか、「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」(森美術館、4月23日~)にも参加する杉本博司

 その個展「Past Presence」が、東京・銀座のギャラリー小柳で開催される。会期は3月14日~4月25日。

 杉本は1948年生まれ、74年よりニューヨーク在住。写真や彫刻、建築、演劇など多岐にわたる分野で活動しながら、時間の性質や人間の知覚、意識の起源を探求してきた。

 本展では、国内初公開となる「Past Presence」シリーズから新作4点を展示。同シリーズは、杉本の長年のテーマである時間と歴史を、ジャコメッティ、ブランクーシ、ピカソ、マグリットなどによる作品群を通して探求するもの。それぞれを写した写真は杉本の「建築」シリーズと同様に、焦点を無限の2倍にして撮影されている。

 意図的にぼかされた写真が浮かび上がらせるのは、アーティストが理想としたフォルムや脳内で発想されたイメージそのままの姿。杉本の表現は鑑賞者の視覚的記憶を呼び起こしながら、作品を取り巻くディテールを取り除き、作品本来の概念や本質を顧みるように投げかけている。

 同シリーズの制作当初にジャコメッティの作品を撮影し、「能舞台を見る心持ちがした」と語る杉本。その眼差しを通したモダン・マスターズの作品群を、会場で目撃してほしい。

※新型コロナウイルス感染症の影響により、3月27日より一時的に休廊(再開時期は現時点では未定)。詳しくは公式ウェブサイトを参照