2019年、京都国立近代美術館と熊本市現代美術館で開催された展覧会「ドレス・コード?──着る人たちのゲーム」が、東京オペラシティ アートギャラリーに巡回する。会期は4月11日〜6月21日(4月1日追記:新型コロナウイルスの影響により開幕は延期。現時点では未定)。。
「着る」だけでなく、「視る/視られる」ものとしてのファッションは、人々が社会生活を送るうえで欠かせない要素。それぞれの文化や社会、グループには独自の価値観やルール、いわば「ドレス・コード」があり、人々はそこから他者とのコミュニケーションを形成する。
本展では、京都服飾文化研究財団(KCI)が収蔵する衣装コレクションを中心に、美術作品、マンガ、映像などを含む300点以上を展示。インターネットやSNSが普及した現代社会における新たな「ドレス・ コード」、人々の装いの実践(ゲーム)を見つめ直す。
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展示される衣装コレクションは18世紀の宮廷衣装、1900年代のスーツからストリートファッションを反映した最新スタイルまでを網羅。beutiful people、Burberry、CHANEL、CHRISTIAN DADA、COMME des GARÇONS、DIOR、FENDI、GIORGIO ARMANI、GUCCI、ISSEY MIYAKE MEN、LOUIS VUITTON、LOUIS VUITTON ジェフクーンズ、MOSCHINO、Paul Smith、UNIQLO and J.W. ANDERSON、Valentino、Vetements、Yohji Yamamoto、YVES SAINT LAURENTなどの人気ブランドが登場する。
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また、森村泰昌や石内都、ハンス・エイケルブームなどの現代美術の実践を通して、着ることの意味を深く掘り下げると同時に、坂本眞一によるマンガ『イノサン』(2013~15)『イノサン Rouge』(2015~2020)とのコラボレーション、演劇カンパニーのチェルフィッチュやマームとジプシーによるインスタレーションなどを通して、服とキャラクターについても考える。
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さらに、東京展ならではの展開も見逃せない。ノワール ケイ ニノミヤ(2020年春夏)やコム デ ギャルソン(2016-17秋冬)の衣装作品が初出展となるほか、森村泰昌、青山悟、ハンス・エイケルブーム、マームとジプシーなどの作品が東京展独自の方法で展示される予定だ。
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