東京都現代美術館でファッションショーも。PUGMENTの2020年春夏コレクションをチェック

PUGMENTの2020年春夏コレクション「Purple Plant」の舞台は、戦後の占領下で言葉が失われた世界。人々が街に残るTシャツの文字から歴史を復元しようと試みるストーリーのもと、衣服のコレクションおよび東京都現代美術館でのインスタレーションを構成したという。

メインビジュアル

 路上に落ちている衣服のディティールを熱転写プリントした「MAGNETIC DRESS」や、古着のミリタリーウェアを燃やした灰でつくった「IMAGE」など、衣服と「人・都市・社会」の関係性を抽出しながらコレクションを制作・発表してきた「PUGMENT」。

 2020年春夏コレクション「Purple Plant」の舞台は、戦後の占領下で言葉が失われた世界。今回のコレクションは、人々が街に残るTシャツの文字から歴史を復元しようと試みるストーリーのもと、衣服のコレクションおよび東京都現代美術館でのインスタレーションを構成したという。

 本コレクションを制作するにあたってPUGMENTは、東京の代々木や原宿を中心に、広義のストリートファッションについてリサーチ。代々木は、戦後すぐにGHQの居住宿舎、1964年の東京オリンピック開催時はオリンピック選手村、 そして現在の代々木公園、国立代々木竸技場、NHK放送局となった土地であり、隣接する原宿は外来文化やストリートファッションの聖地として発展してきた。 

 こういった歴史的背景を再解釈しながらつくられた、地下空間の工場のようなインスタレーションは、11月16日より東京都現代美術館で開催されるグループ展「MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影」で見ることができる。11月17日には、そのインスタレーション内でファッションショーも開催予定だ。

 また、19年春に恵比寿にオープンしたばかりのPUGMENTによるプロジェクトスペース「People」では、一般も入場可の本コレクションの展示会が行われる。こちらもあわせてチェックしたい。

編集部

Exhibition Ranking