中国・香港・台湾映画を特集上映する「横浜中華街映画祭」が、横浜中華街内の料理店「同發新館」で開催中だ。会場である同發新館は、かつて「新光映画劇場」という映画館だった歴史ある建築物。50年という長い時を経て、2019年は8日間のみ映画館としての営業を再開している。残る上映日は10月5日、6日、10日。
本映画祭が毎年実施している観客へのアンケートや上映作品のリクエストは100枚以上を越えるという。今回もそのなかからとくにリクエストの多かった作品、監督や俳優の作品をセレクトして上映。「台湾ニューシネマの異端児」と呼ばれるチェン・ユーシュン監督の代表作である『熱帯魚』(1995)、『ラブゴーゴー』(1997)のほか、イー・ツーイェン監督による名作『藍色夏恋』(2002)などを見ることができる。
また1階のフロントでは、名物点心や中華菓子、中国茶も販売されており、購入した飲食物は場内への持ち込みが可能。映画鑑賞のお供として中華街のソウルフードを楽しめるのもこの映画祭の醍醐味だ。