横浜市中区の黄金町エリアで2008年から行われてきた、アートによる街の再生に取り組むアート・フェスティバルの「黄金町バザール」。これまで高山明/Port B、キュンチョメ、渡辺篤、岡田裕子などが参加し、アーティスト・イン・レジデンスと街中での作品の展示を通して、アートと社会の関係を見直すべく行われてきた。その12回目が、今年も開催される。
今年のテーマは 「新しいマネジメントのあり方」を意味する「ニュー・メナジェリー」。滞在制作から展示までを通して形成される人々の新たな関係と、相互に起こる変化を問いかけることを試みる。ディレクターの山野真悟は、これまで「黄金町バザール」の継続的なテーマであった「より善いものを選択すること」をより意識的にとらえ、表現することが課題だと語る。

そんな今回の「黄金町バザール」には、国内外から15組のアーティストが集結。本屋として開業しアートプロジェクトも行うアカサ・ブックストア(インドネシア)、デジタルメディアやパフォーマンスなどの分野を横断した作品を手がけるエレナ・ノックス(オーストラリア)、地域ごとに異なる「食」の状況や習慣に関心を持つチェン・レンペイ(台湾)などが参加し、7月から随時黄金町での滞在制作を開始する。

異なる文化的背景から集まったアーティスト、地元の住民、そして街を訪れる人々など、様々な視点が交差して生まれる「黄金町バザール」。プログラムなどの詳細は、随時公式ウェブサイトをチェックしてほしい。