宮永愛子の個展「漕法」が高松市美術館で開催。瀬戸内の景色や時間をテーマとした新作インスタレーションに注目
常温で昇華するナフタリンなどを素材に「変化」を表現してきたアーティスト・宮永愛子。その個展「漕法」が、瀬戸内国際芸術祭2019の参加展覧会として香川・高松市美術館で開催される。会期は7月17日〜9月1日。
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宮永愛子は1974年生まれ、2008年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。常温で昇華するナフタリンで日用品をかたどったオブジェや塩を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品で注目を集める。13年には日産アートアワード初代グランプリを受賞。主な個展に「宮永愛子:なかそら―空中空―」(国立国際美術館、2012)、「宮永愛子 みちかけの透き間」(大原美術館 有隣荘、2017)などがある。
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そんな宮永の個展「漕法」が、高松市美術館で開催される。展覧会タイトルは、不断に変化する世界と向き合う一人ひとりを、海を旅する一艘の船に重ねて名付けたもの。これまで一貫して「変わりながらも存在し続ける世界」を表現してきた宮永独自の世界を展覧する内容となっている。
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本展では、日産アートアワード受賞作の《手紙》(2013)や《life》(2018)など、これまでの代表的シリーズを一挙に紹介。また宮永は、叩くと美しい音色を響かせることで知られる讃岐名石「サヌカイト」を用いて、瀬戸内の景色やそこで暮らしてきた人々が積み重ねる時間をテーマとした新作を発表する。
なお本展は、瀬戸内国際芸術祭2019の参加展覧会。宮永は高松市・女木島でヘアサロンを作品化する「島の中の小さなお店」プロジェクトを展開しているため、あわせて訪れてみてはいかがだろうか。
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