2014年に設立された国際交流基金アジアセンターが、その5年間の活動を総括する文化の祭典「響きあうアジア 2019」を、東京都内と東南アジア3都市(ジャカルタ、ハノイ、バンコク)で開催。その一環として、インドネシアを代表するガリン・ヌグロホ監督作品『サタンジャワ』(2016)の立体音響による一日限りのライブコンサート上映が、東京の有楽町朝日ホールで行われる。
本作は、エクスパンデッド・シネマ(拡張映画)のコンセプトのもと、生演奏付きで上映するために制作されたサイレント映画であり、17年2月のオーストラリア・メルボルンでの海外初公演を皮切りに、シンガポール、アムステルダム、ベルリンといった世界各都市で、その地の楽団とのコラボレーションによる公演を成功させてきた。
そして今回ついに日本に初上陸。音楽・音響が日本公演のために全編新しく制作され、サウンドデザイナーの森永泰弘と、「水曜日のカンパネラ」として個性的かつ実験的な音楽活動を展開するコムアイとの共演による立体音響コンサート版で鑑賞することができる。