2019.4.24

独自の素材開発に取り組むブランド「HaaT」。ろうけつ染めによる新作コレクションを紹介する「KURA展:BATIK」がISSEY MIYAKE KYOTOで開催

ISSEY MIYAKEのテキスタイル・ディレクターとして活躍してきた皆川魔鬼子を中心に、独自の素材開発に取り組んできたブランド「HaaT」。そんな「HaaT」の2019年春夏コレクションを紹介する展覧会「KURA展:BATIK」が、京都・三条のISSEY MIYAKE KYOTOで開催される。会期は4月27日〜5月26日。

HaaT 2019春夏コレクション「REAL BATIK」より
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 ISSEY MIYAKEのテキスタイル・ディレクターとして活躍してきた皆川魔鬼子を中心に、独自の素材開発に取り組んできたブランド「HaaT」。京都・三条のISSEY MIYAKE KYOTOで開催される「KURA展:BATIK」は、HaaTの2019年春夏の新作「REAL BATIK」を紹介するものだ。

 「BATIK」とは、蝋で防染して染色されたいわゆる「ろうけつ染め」の布のこと。「REAL BATIK」と題された同コレクションでは、軽く光沢感のあるキュプラツイルの生地に、ろうけつ染めならではのひび割れがあるドット模様を浮かび上がらせることで、独特の風合いが実現されている。

 薄いキュプラツイルにろうけつ染めの技法を施すには高い技術を要する。最適な蝋の温度や厚みを見極め、ローラーや版を用いた独自の手順で蝋をつけ、また細部には筆で蝋を塗るなど、京都の職人たちが試行錯誤を重ねながら丹念に仕上げた同コレクション。本展では、これの特別展示にあわせて、スライドショーで職人たちの熟練した手仕事も見ることができる。

HaaT 2019春夏コレクション「REAL BATIK」より