日々移り変わるギャラリー空間とピアノの音色。向井山朋子展「ピアニスト」が銀座メゾンエルメスで開催

ピアニストとして活動し、舞台作品やインスタレーション作品も発表する向井山朋子による展覧会「ピアニスト」が、東京・銀座のメゾンエルメスフォーラムで開催される。会期は2019年2月5日〜28日。

Installation performance La Mode, National Taichung Theater, Taiwan 2016 ©National Taichung Theater

 向井山朋子はオランダ・アムステルダムに拠点を置き、ピアニストとして国際的に活躍する傍ら、自ら振り付けや演出を行う舞台作品やインスタレーション作品を発表してきた。

 近年では、2016年にファッションをテーマに掲げたインスタレーション・パフォーマンス《La Mode》を発表。向井山はピアノ演奏と芸術監督を務め、イタリア、台湾、東京で公演を行った。また、今年にはダンスカンパニーであるCo.山田うんを招き、ダンス作品《雅歌》の制作を手がけた。

Installation performance Woman in the Dunes, Oerol Festival 2016, Terschelling, the Netherlands 2016
©Tomoko Mukaiyama

 本展では、ピアノのパフォーマンスが毎日2時間行われ、ギャラリーはその前後1時間を含めた4時間だけオープン。また、会期中はオープン時間が毎日1時間ずらされてゆき、24日の会期で1周する仕組みになっている。

 観客を「開かれており、無防備で、可能性に満ちた作品のパートナー」としてとらえる向井山によって、普段とは違う時間感覚で開催される本展。非日常の時間でゆっくりと回転するようなギャラリー空間に、足を運んでみたい。

Installation concert for you, Stadschouwburg Haarlem, the Netherlands 2003 ©Werry Crone

編集部

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