デジタル・ネイティブが描き出すVR時代の絵画とは? 第4回CAF賞最優秀賞の木村翔馬が個展「dreamのあとから(浮遊する絵画とVRの不確定)」を開催
現代芸術振興財団が実施している「CAF賞」。その第4回(2017年)で最優秀賞を受賞した木村翔馬が、関東初となる個展「dreamのあとから(浮遊する絵画とVRの不確定)」を東京・赤坂のninetytwo13galleryで開催する。会期は11月23日〜12月2日。
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前澤友作が設立した現代芸術振興財団が2014年より実施してきた、日本全国の学生を対象としたアートアワード「CAF賞」。昨年行われた「CAF賞2017」で、審査員を務める白石正美(SCAI THE BATHHOUSE)、藪前知子(東京都現代美術館)、齋藤精一(Rhizomatiks)の3名によって最優秀賞に選ばれた木村翔馬が、その副賞として個展を開催する。
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木村は1996年大阪府生まれ。2018年に京都市立芸術大学美術科油画専攻を卒業し、現在は同大大学院美術研究科修士課程絵画専攻に在籍。自身をデジタル・ネイティブ世代の作家に位置づけ、3DCGやVRといったデジタル技術と、キャンバスに絵具といった従来の画法の、双方を行き来しながら作品を制作してきた。
「CAF賞2017」では、デジタル技術の登場によって新たに培われた感覚に基づき、質感や重力といった絵画の特性をそぎ落としたキャンバス作品や、ドローイング帳とその中の絵を映し出すタブレットを並置する作品を展示。「VRでペインティングのあり方を更新したい」と語っていた。
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現在、京都を拠点に活動する木村にとって関東初個展となる本展では、木村はデジタル技術をとりまく環境の変化を語るうえで欠かせない2つのテレビアニメに言及し、VRを用いた新作のインスタレーションと絵画作品群を発表。デジタル空間上で描かれ発表される絵画作品と、現実空間に基づきつくられ、展示された絵画作品に注目したい。
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