相模原の6つの会場で開催中。パープルームによる「展覧会」を考える展覧会とは?

美術の共同体「パープルーム」が、展覧会「パープルタウンでパープリスム」を開催中だ。本展は、ゲスト作家を加えて、パープルームの拠点である神奈川県相模原市(パープルタウン)を舞台に、生活環境・家庭環境・絵画環境を越境する展覧会を目指すもの。会期は12月1日まで。

本展メインビジュアル

 神奈川県相模原市を拠点に活動を行っているパープルーム予備校。その近くには、パープルーム予備校生たちが住む関連施設が点在している。

 現在、その関連施設6ヶ所で開催されている展覧会「パープルタウンでパープリスム」は、生活環境・家庭環境・絵画環境を越境する展覧会を目指すとともに、「展覧会」という形式はどこからどこまでのことを指すのか、また作品の境界線や輪郭はいかに危ういものなのかを再考するものだ。

 美術史、展示、教育、キュレーションがそれぞれ持つ欠陥や不備をあぶり出しながら、それらを連結/変形/切断することを役割としてきたパープルーム。本展では、絵画、彫刻、インスタレーション、映像といったメディウムだけでなく、家具、天井画、カーテン、壁紙、アパートの部屋に無理やり設けた床下の空間、議論の記録など、生活に関わる様々な事柄を射程に入れて展開されるという。

 パープルームの拠点である相模原市「パープルタウン」を舞台に、梅津庸一による絵画と複数のキュレーションや、安藤裕美がパープルームの人々の過去を描いたドキュメントとしてのアニメーション、アランの新作ゲームの構想をはじめとする作品群を展示。加えて、qpの壁紙や平山昌尚のカーテンなどの様々な要素が絡み合い、展覧会と同時に生活空間も組織するという。

 

編集部

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