「信仰」の危うさや儚さを3組のアーティストが考える。「ALLNIGHT HAPS 2018」の後期展示をチェック

京都・東山のHAPSが企画する展覧会シリーズ「ALLNIGHT HAPS」。前期の「呼び出し、交換」に続き、後期の「信仰」では3組のアーティストが順番に展示を行う。会期は11月23日〜2019年3月24日。

碓井ゆい shadow work 2012-16 撮影=木暮伸也

 「ALLNIGHT HAPS」は、京都・東山のHAPS(東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス)にて毎年2回開催されている展覧会シリーズ。それぞれの回をキュレーターが企画し、複数のアーティストをピックアップする。

 そんな同シリーズの後期展示「信仰」が、アーティスト・谷澤紗和子キュレーションのもと開催される。参加作家は碓井ゆい、温田庭子と山下拓也によるユニット「温田山」、谷澤紗和子×藤野可織。

 現代の社会への鋭い視線を持つ、碓井ゆいの作品を皮切りに本展はスタートする。碓井は今年VOCA賞を受賞。社会的な性差による差別を大きなテーマとして、刺繍やパッチワーク、日用品などを用いて作品を制作してきた。会期は11月23日〜2019年1月6日。

温田山 DMちゃん 2018

 続いて展示を行うのは、マンガ家でイラストレーターの温田庭子と、アーティスト・山下拓也によるユニット「温田山」。2017年の結成時には、8年後の展覧会告知のための巨大なポスターを制作し空間を埋め尽くすなど、彼らの作品は鑑賞者を想定外の世界へ導いてゆく。会期は1月12日〜2月11日。

谷澤紗和子×藤野可織 無名 2016 写真=賀集東悟

 そして最後を飾るのは、本展のキュレーションも務める谷澤紗和子と小説家・藤野可織によるコラボレーションだ。15年に、藤野の短編小説と谷澤による陶と貝のフィギュアの展示を行ったふたり。本展では、2作目となる新作を発表する。会期は2月16日〜3月24日。

編集部

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