玉山拓郎は1990年生まれ、2015年に東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究分野を修了。東京、愛知を中心に個展やグループ展を開催するほか、NIKE AIR MAX 270や、ファッションブランド・ZUCCAの30周年企画などでも作品提供を行っている。
玉山はこれまで、赤、オレンジ、黄色などビビッドな色の壁や照明、椅子やキャビネットなど日常的な事物を用いて制作を行ってきた。それらは、構成的かつ夢想的な色調のコンポジションを空間につくり出したインスタレーションとして発表されている。
近年、映像作品の制作を続けているという玉山。本展ではインスタレーションとリンクするような映像を含め、入れ子状となった空間全体をひとつの作品として展示する。なお、本展の会期後には、写真とグラフィックで展覧会を追体験できる書籍の制作も予定されている。こちらもあわせてチェックしたい。